さて、ホッケーは昭和21年に開かれた第1回 国民体育大会から種目参加しています。実は、国体はホッケーの普及と大きな関わりがあります。戦前はわずか13都道府県でしか行われていなかったホッケーですが、国体組織に育まれることによって着実に競技人口を増やし、今日では47都道府県全てでホッケーが行われています。

例えば岩手県岩手町、ここは昭和45年に国体のホッケー会場になったことを契機に、町が「町技」としてホッケーの普及に取り組み、小学生高学年ではなんと8割もの生徒が何らかのホッケークラブに所属しています。

また「ママさんホッケー」も盛んで、一家でホッケーに取り組んでいる家庭も多く見受けられます。この結果、岩手県は国体の優勝17回、インターハイでも6回の優勝を数えるようになりました。

このように日本ホッケーの普及には国体が大きく寄与しており、この岩手町以外にも、栃木、山梨、富山、岐阜、京都、奈良、鳥取、熊本、鹿児島など多くの国体開催地にホッケーが根付き、スポーツ少年団、中学、高校と続き、明日の日本ホッケーを担う若人が育ってきています。